こどもから「親よりリーフメイトが良い!」と言われたとき、どうする?
もう4月も終わりますね。
ウィーズでは日本版パレナージュ・ド・プロキシミテ=「地域の頼れる大人(リーフメイト)」を届ける取り組み=エブリリーフをおこなっています。リーフメイトは、こどもたちの「好き」や「関心」に寄り添い、一緒に育んでいく存在です。
今月はすべてのモニターケースで動きがありました。
そんな中で、今日は【もしこどもが「お父さんやお母さんよりリーフメイトが好き」と言ったら?】というテーマについて書きたいと思います。
リーフメイトからすれば嬉しい一言かもしれませんが、ここで喜ぶのがリーフメイトの役割ではありません。
こういう時にこそリーフメイトが考えるのが『こどもの真の関心やニーズ』です。どんなこどもにも自分のルーツである親への思いは何かしらあります。
そもそも誰か・何かに対して「好き」と言えること自体は、すばらしいことです。
だから、こういった場面において、リーフメイトは『嬉しい』という気持ちを、こどもたちに伝えること自体はするでしょう。
しかし、リーフメイトは親の代わりではありません。
あくまでも、こどもの世界を広げる存在です。
こどもにとってはお父さん・お母さんは唯一無二の存在です。
ウィーズの親子交流(面会交流)支援でも伝えてきているように、こどもの人生において最も重要な人であることは変わらないのです。それは、好き・嫌いという感情の話ではなく、そのふたりがいなければ、そのこどもがこの世に存在していないという点で、大事な存在であることは事実です。
だからこそ、私たちは親子関係がよりよいものであるようにということも切に願っています。
決して、リーフメイトとこどもが良い関係になるようにということだけを考えているのではありません。
親は連れていけないところにリーフメイトは連れて行ってくれる
親が買ってくれないものをリーフメイトは買ってくれる
親がやってくれないことをリーフメイトがやってくれる
リーフメイトを、そんな存在としてイメージをしてしまうと、保護者の方々としては不安がでてくるのは当然のことです。
私たちはこどもたちがリーフメイトの存在について健全に捉えられるよう、規定づくりや説明もおこなっています。
ご不安な点は、事前になんでもお問い合わせをいただけたらと思います。
その上で構築されるこどもとリーフメイトとの関係は、逆に親子関係を「ほっとできる」ものへと和らがせることもあります。
お父さん・お母さんにも、「うちの子が安心できる大人がもう一人増えたんだ」と、前向きにとらえてもらえるように私たちでできることは全力でおこないます。
リーフメイトが「親子対立を生まない存在」であることは、親御さんにも最初に丁寧にご説明をさせていただきます。また、交流が始まってからも、子どもとリーフメイトだけで完結させず、親御さんにも活動の一部をシェアしています。
また、こどものリーフメイトとは別に「親御さんのサポート役」も別途用意しています。
フランスでは、親サポートを専門職(ソーシャルワーカーや心理士)のみが担っていましたが、日本では、必要なケースは専門職の力を借りつつ、もう少し「親しみやすさ」も大事にしたいと思っています。
専門職に加えて、しっかり研修を受けたウィーズの仲間の中から、子育て経験があって共感力のある人や、支援経験を積んだピアサポーター、子どもの視点を忘れずに親の気持ちも受け止められる人……などなど芯のしっかりした大人たちを選抜し、親御さんの気持ちに寄り添う存在になることを目指しています。
専門家へのつなぎも視野に入れながら、日常的には「ちょっと聞いてほしい」という声を受けとめる――
そんな、あたたかい支援の輪を広げていきたいと願っています。
子どもの世界に新しい風が吹くとき、親も一緒に深呼吸できる場所をもてたら、最高ですよね。
そのために大切なのは、子どもが安心できる大人を増やすこと。そして、お父さん・お母さんもまた安心できる場を持つことです。
最後に、繰り返しになりますがリーフメイトは、親の代わりではありません。子どもと親を、もっと自由に、もっと豊かに育むための仲間です。